iPod で音楽を聴くということ

CNET Japan Blog - 梅田望夫・英語で読むITトレンドの、川野俊充さん によるゲストブログ。
ソニーのHDD 内臓ウォークマン とiPod の比較のお話。
とにもかくにも、MP3(MPEG Audio Layer-3) による、音情報を大量に間引いてオリジナルの10分の1 程度のファイルサイズにまで圧縮し、かつ耳で聞く限りではそんなに劣化したようには聞こえない状態の音楽を聴くというスタイルがPC で爆発的に普及したのは、ひとえに「ファイル交換ソフト」 の功績(というか影響) が大きいと思います。もちろん、PC の性能の向上、インターネット回線のブロードバンド化、というのも大きなものだと思います。
しかし、そのせいでかえってMP3 にマイナスイメージが付いてしまって、日本の家電メーカがMP3 を利用した携帯型音楽プレーヤーを発売することにためらうようになってしまったのかなぁ、と。著作権管理機能がなかったことが、普及への足かせになったというのもあると思います。
その隙間をつく形で出たのがiPod。決してiPod のデキに満足しているわけではないですが、現状、まわりを見渡してみて、PC との連携や使い勝手等の点でこれを超えるものがなかなかなかった、というのがiPod 購入に至った理由です。個人的には、iTunes for Windows が出たのが決定的でした。
アップルの考える「使いやすさ」 の思想に身をゆだね、その思想に従った音楽ファイル管理の恩恵を享受できるのは、慣れるととてもラクチンです。HDD 内のファイルの位置関係に思い悩む必要がなくなるのですから。既に自分の持っているCD のうち、お気に入りのものはほとんどiTunes 経由でiPod の中に蓄積されています。
出かけるときにCD を選んでケースに入れたり、MD をとっかえひっかえするのはとてもとてもめんどうなことで、iPod の充電さえ忘れなければ、出かけるときコレひとつで自分の好きな曲を好きなように聴けるのはとても大きいです。上の記事にもある、「自分だけの環境を作るためにiPod で音楽を聴く」 というのはかなり頷ける指摘です。
iPod は同種の他の製品と比べ比較的「ユル」 く、微妙なライン上で売られているわけですが、「いずれは『iPod』も非合法に?」 (http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/business/story/20040629103.html) なんていう話があったりもするので、今後の動向に注目。
iPod を買ってパッケージを開けて目にする、本体に巻いてあるオビに書いてある言葉を忘れないようにしないといけないと思います。キレイゴトすぎですが。