「スパイダーマン2」 見てきた

映画の感想を書く前に。上記公式サイト、JavaScript をオフにしてると真っ白け。何故document.write しか使ってないのにわざわざJavaScript でframeset を記述しているのだろう。noframes にも何か書いておいたほうがいいと思うよ。
さてさて、つい数週間前に前作を見たばかりなので、予習はバッチリです。「2」 のオープニングは前作の重要なシーンを濃いアメコミタッチの静止画で見せてくれるので前作をすっかり忘れてしまった人にも優しい出だしとなっております。できるだけ、音響設備のよい映画館で見ることをオススメします。
今年見た映画の中で一番に面白かったです。前作と同じ方向性で更にそれを深めて押し広げた娯楽大作になっているのではないかと。DVD 絶対買います。以下ネタばれになるので、見たくない人は読み飛ばしてください。


主人公・ピーターの葛藤と苦悩がきっかけで一旦は能力が喪失してしまったものの、「力」 自体は何も語らず、回りに人たちの何気ない一言と暖かい気持ちによって自分の生きる道を再認識、再びスパイダーマンとして悪と戦う、というお話に何度となく感動が。
叔父さんと叔母さんがまたイイのです。2人ともとても正義感が強く、それを誇りに思って生きていて、それがピーターに影響を及ぼしていると思うのです。
その正義感が家事の現場から子供を救い出し、身体をボロボロにしてまで電車の暴走を止めるのです。電車が止まった後のシーンは彼が真のヒーローになった瞬間のように思えました。素晴らしい!!
ようやくMJ とピーターは結ばれるのか? といった展開になったわけですが、個人的には向かいに住んでる大家さんトコの猫目でツイン三つ編みでスリムでヘソだしどころかおなか丸出しで明らかにピーターに好意を寄せているように見えてならない娘さんの今後とかの方がよっぽど気にかかるわけで。最後のあの流れだと続編もありそうですな。
そんなこんなで、いろんな要素たっぷりの2時間ちょっと。全然退屈はしなかったもののとても長くておなか一杯になる映画でした。多額の制作費を投じただけのことはあると思います。
さて、映画も終わって映画館外(でもシネコンなので建物の中) で椅子に座って休憩していたところ、今の会を見ていたと思われる男女のカップルが映画の感想をネタになにやらお話しています。以下、覚えている内容を元に、意味を改変しない程度に書き換えつつ、ダイアローグふうに再構成してお伝えします。

男子「どのシーンが一番残った?」
女子「んー、火事のシーンかな。子供救い出すところ。正しいことしなきゃ! て感じで。でも一人死んじゃったけどね」
男子「なんかね、オレね、「スパイダーマン」 が自分と重なって見えるんだ。ウチ親が会社の社長やってるんだけど、(会社を)継げ継げとうるさくて、逃げて今の会社にいるんだけど、やっぱり逃げてちゃダメなんだなぁ、って」
男子「与えられたパワーってのも使わなかったらどんどん落ちちゃうと思う」
男子「マニアックな言い方になるけど、運命ってのを信じてるんだよね」

とかなんとか、主要なエッセンスはだいたいこんな感じです。この話を傍らで笑いをこらえつつ、目薬さしたりフェイスタオルで顔拭いたり携帯のメールチェックやってるフリしたりしつつ聴力に最大級の注意を払ってずっと聞き耳立てていたのは私です、こんなところでネタにしてゴメンよ!! あのとき語っていた若人よ。ていうか笑ってゴメン!!
(2004/07/29 10:11 なんとなく追記)
ごみ箱にうち捨てられていた「スパイダーマン変身セット」 を拾った人が買い取ってくれと新聞社にきたときのセリフ、字幕では単に「オークションで売る」 となっていたけど、オリジナルだと「eBay」 ってのが聞き取れたので、アメリカは日本と違ってeBay がメジャーなのかなあ、と思った。もしホントにeBay に出したらどんな高値が付いただろう。そしてまるで昆虫標本のように壁にピン止めされていた変身セットに萌え。
最後の最後のほう、「あなたなしには生きていけない」 と訳されてたセリフも単純に「live」 じゃなくて「survive」 使ってたりして、情熱を感じる。あのシーン、絶対お隣さんの猫目の(以下略) が飛び出てきて、てなことになると思ったのだけどなぁ。