Windows ファイル保護機能(WFP)

Windows 2000、Windows XP、そしてWindows Server 2003 には「Windows ファイル保護機能」(WFP) という機能が搭載されていて、OS(Windows) の根幹に関わる重要なファイルが書き換えられたり削除された場合は自動的に修復されるようになっています。
マイクロソフトが提供する、サービスパックや各種セキュリティ修正プログラムのみがWFP で保護されたファイルの入れ替えを行うことが出来ます。通常のWindows インストーラなどの場合はWFP 経由で必要なファイルを入れ替えることが出来るとありますが、このへんはよく分からないです。この仕組みは不正なプログラムに対するある程度の抑止力にはなりそうですが、どの程度まで安全性を確保できるのかなぁ。
通常では"%systemroot%\system32\dllcache"(ex. C:\WINDOWS\system32\dllcache) 以下に必要なファイルがキャッシュとして保存されていて、そこから復元されます。この場合、自動的に復元が行われるため、ユーザがそれと気づくことはありません。
ただ、dllcache はシステムドライブ(通常ではC ドライブ) の残り容量が少なくなるとキャッシュされなくなるようです。HDD 自体、残り容量が少なくなると断片化が起こりやすくなり、パフォーマンス低下の原因ともなりますので、少なくとも常に2GB くらいの空き容量を確保するようにしておいたほうがよいです。データとかはD ドライブ以降に保存、という感じで。
dllcache にファイルがない場合、ユーザにインストール元のCD-ROM を要求してきます。素直に指示に従うのが吉です。
HDD の不要ファイルを削除しようとしてついうっかり必要なファイルまで削除してしまう、とかでもないとあまりお世話になる事もないとは思います。個人的には動画関係のcodec のdll 入れ替えで(余計な) お世話になったような記憶があります。