「エミル クロニクル オンライン(ECO)」

ブロッコリーガンホーヘッドロック の3社が共同で運営するMMORPG。キャラクターデザインは羽々キロさん
キャラクターデザインからして、モロに「その筋のヒト」 向けなわけですが、まぁ、それはそれとして、女性層もターゲットとしているようなので、それならば、もう少し、こう、いや、まあいいか。キャラクタはもうちょっと等身高いほうがいいんでは、という気もしますがこの辺は個人の好みレベルの話ですかね。
そーいやガンホーといえば、「Yogurting」 日本国内版の権利を高値で買った わけですが、これ、モロにターゲットとかかぶってないですかかぶってないですかそうですか。
月額プレイ料金が安く(あるいは無料)、特にゲーム的に面白い仕掛けがなくても服、武器、装飾品などの種類が豊富で、てきとーにヌルくてもそこそこ楽しいチャットゲーでさえあれば、そこそこイケる企画なのかな。いや悪意とかじゃ無しにね。リアルワールドとの関連性が薄いところで、純粋にチャットで遊びたいだけの層とか、確実にいるはずなので、敷居を低くすればホントに裾野は広がるかもね。
でも「ガンホーだしなぁ」 とかいう声もちらほら聞くので、どうなるのか。
あー、そうそう、自分がオフラインのときにゲーム内で自動的に特定の作業を行ってくれる、「マリオネット」 というシステムがあるみたい。要は、公式に「BOT」 を用意しますよ、ということですかね。確かに、自動的に強くなってくれたりするとそれはベンリなのだろうけど、なんか、運営側自身が、自らのゲームデザインに対して自己否定をしているような気もする。
ほとんど全てのコンピュータRPG で不可避な、レベルを上げる(目的) のに必要な経験値を稼ぐためにモンスターと戦う(手段) という、おそらくそのゲームプレイで最も多く時間を費やすであろう、部分の調整を半ば放棄し、「単純に時間リソースさえ大量に投入すればそれで強くなります」 というのでは、ねえ。もともとRPG は時間投入で強さが保証されるゲームだけど、その部分が「BOT」 に任せられる程度の単純な作業なのか…と思うとなんだか。
理想を言えば、短時間でもかなり満足感のある結果が得られるバランスになっていれば良いのだろうけど。「FF11」 を例に挙げると、経験値取得バランスさえもっと易しめになっていたとしたら…と思うのだけど、それはきっときっととても難しい仕事なのでしょう。
もし、「ECO」 が快適なチャットゲーになることを最優先として、そのためのゲームデザインとなっていたとしたら…、ちょっと他とは違った、特色のあるゲームになるかも。つまり、戦闘戦闘戦闘、なバトルマニアにはウケが悪いけど、ヌルくて適当にチャットできたらいい、という程度のリアル女子が流入しさえすれば、その層が牽引して人が集まるんじゃないかとかそういう。なったらいいねそんなゲームに。