「亡国のイージス」 観てきた

特に何かが気になって、とかではなく、軍事関係の知識もあまりないのですが、こないだネットカフェでかわぐちかいじ「ジパング」 を読んでた事もあって、実写のイージス艦を見てみたい、とか思ったので観てきました。
陳腐ながらも感想を一言で言うと、とても面白い!! 最近は邦画もよい作品が多く見られるようになって来ましたね。細かいことを言うと音楽とか編集がハリウッド系の人じゃないか、とかあるかもしれませんが、それでもれっきとした日本の映画ですよ。
以下ややネタバレも含む感じで。


大筋としては「テロリストが占拠した施設を少数の人間が奪還する」 みたいなやつで、よくあるといえばよくあるお話ではあります。「ダイ・ハード」 シリーズとか「沈黙」 シリーズとか、あと「ザ・ロック」 とか。しかしそういうよくあるネタであっても、「日本の現実」 の中でそれが再構成されると、俄然(日本人にとっての) リアリティが違ってきます。
あと、押井守の「機動警察パトレイバー2 the Movie」 に近いものがあるかもしれない。今観てもかなり面白い。むしろこういう状況を作り出せたことに寒気すら覚える。これが1993年に作られた映画とは...。
さてさて、話戻しますが、派手な戦闘シーンは実はあまり多くはなく、人と人との綱引きみたいなのが多めですが観終わった後の充実感はなかなかないものなので、オススメ。ハリウッド映画だとお約束的な、最後はひたすら殴り合い、とかいうのもなし。
真田広之演じる先任伍長・仙石は、特に対テロリスト用の特殊訓練を受けたわけでもないのに、ハリウッド映画張りの機転を利かせ、状況を動かしていくのが心地よいです。「先任伍長」 がなんなのか分からなかったので検索してみたところ、以下のページが見つかりました。ページ作成元に敬意を表して、リンクはやめておきます(遠まわしに)。

  • Sankei Web 特集 「亡国のイージス」今夏公開 【インタビュー】任務終え帰国 イージス艦「きりしま」艦長と先任伍長に聞く
    http://www.sankei.co.jp/databox/aegis/interview.html

なにげにここの特集記事はよいものが多いです。さすが新聞社。

  • Sankei Web 特集 「亡国のイージス」今夏公開
    http://www.sankei.co.jp/databox/aegis/

あと、なにげに吉田栄作が出ていたことにエンドロールで気づいてびっくり。どうやら私は帽子をかぶっている人間に対する認識能力が落ちるようです。
「亡国のイージス」 には原作小説があるのですが、実は2年ほど前に友達から文庫版を借りたままでずっと放置してました...貸した本人が貸した事実を忘れるほどに......すみませぬ。映画では尺の関係上、かなりばっさりと切っている部分がある(これは大正解だと思う) ようなので、その辺の補完も兼ねて、ちゃんと読みます。
でも特に小説読んでからでないと内容の分からない映画、ってことはないので、どうぞお気軽に。
で、いつもの。
4062734931 亡国のイージス 上 (講談社文庫) [文庫]
406273494X 亡国のイージス 下(講談社文庫) [文庫]