さてまたウィルス対策ソフトの更新時期がやってまいりました。昨年は、紆余曲折の末、「F-Secure Internet Security 2007」 で手を打ったのでした。以下その経緯。
- 「Kaspersky Anti-Virus 6.0」 試用中 | alectrope
/mt/archives/2006/09/28/kaspersky_antivirus - 「Kaspersky(カスペルスキー) 6.0」 はジャストシステムから | alectrope
/mt/archives/2006/10/04/kaspersky_antivirus - 「F-Secure Internet Security 2007」 試用中 | alectrope
/mt/archives/2006/10/23/fsecure_antivirus
で、まぁおおむね大きなトラブルもなく使ってきたのですが、やはりいくつか不満があり。ウチのPC 特有の現象かもしれないのであくまで一例として。
MTV2000Plus で予約録画をやっているため、基本的にシャットダウンはせず、休止状態とスタンバイを多用、週に1度程度再起動しているのですが、休止状態から復帰した際に、3分間くらい操作不能になるのがだんだんと気になるようになってきました。おそらく定義ファイルのアップデートを行っているのだろう、と我慢していたのですが、ある時「定義ファイルが10日以上更新されていません」 との表示が。更新できてなかったんかい!! とガックリきました。しかも手動でもアップデートできないし。このときはPC 再起動で更新はされるようになったのですが、なんか不信感が。
ウィルス対策ソフトは、裏でシッカリガッチリガード、でも基本的には寡黙で他のプロセスの邪魔もしないけど、必要に応じて今自分が何をしているのか、キッチリ説明する用意がある、というのが個人的に理想の姿なのですが、「F-Secure Internet Security 2007」 はあらゆる意味でそれを実現できていないソフトでした。更新期限が残っていれば次バージョンである「F-Secure Internet Security 2008」 に無償アップグレードできる、ってのは大手ウィルス対策ソフトにはないメリットだとは思うのですが、このアップグレードがいけなかった。
- F-Secureインターネットセキュリティ|製品トップ
http://www.f-secure.co.jp/is/index.html - ペアレンタル機能などを強化した「F-Secureインターネットセキュリティ2008」
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/09/18/16923.html
紹介記事によると処理速度が20% 向上、とあるのだけどそれは特に体感できず、また特にUI も変わったように見えず。それでもまぁ最初はきちんと動いてるように見えたので数日様子を見てたのだけど、なにかがだんだんおかしくなってきました。ファイヤウォールの新規ルールを作成しようとすると設定ウィンドウのUI が完全に沈黙したり。
また、「F-Secure Internet Security 2007」 はいくつかのプログラムが常駐するようになっていたのですが、「F-Secure Internet Security 2008」 でもその仕様は引き継がれており、そしてある日、こんな状況になってしまいました。
F-Secure 関連のプログラム2つでCPU 80% 以上持って行っています。おそらくウィルススキャンを行っているのだと思われますが、その進行状況を見る画面が用意されていないので確認のしようがない。これはもう致命的。
…それでもなんとか我慢して使い続けていたのですが、ある日、「Firefox でファイルアップロードのダイアログを開いた瞬間、Firefox が数秒~数十秒使用不能になる」 とかいう状況が5連続くらい発生し、もうこれは我慢の限界ダー!! というわけで移行先を探し始めた。
各社2008年版はプログラムの動作が軽くなった、などをウリにしているようなのですが、軽いのがアタリマエというか、「セキュリティ対策ソフトは軽くなければ使ってもらえない」 とか今頃になって気づくとかどういう感覚ですカ?? と問い詰めたいトコロですよもう。
で、まずは去年も試用してみた、「カスペルスキー」 の新バージョンを試してみることに。
- ウイルス対策ソフト「カスペルスキー」情報サイト
http://www.just-kaspersky.jp/ - トライカスペ:Kaspersky 7.0を無料で体験「Kaspe de SLOT」
http://www.just-kaspersky.jp/preview/trykaspe/
- ジャストシステム、ヒューリスティック技術を搭載した「Kaspersky 7.0」
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/09/11/16861.html - 3階層の防御「Triple Shield」を実現した「Kaspersky Internet Security 7.0」など
http://enterprise.watch.impress.co.jp/cda/security/2007/09/11/11134.html
なんかスロットで試用期限の長いバージョンをダウンロードできる、っていうのでやってみたところ、見事45日版をゲット!! …ってこれ45日版は実質ハズレじゃないか!! で、50回(!!) くらいスロット回してみたのだけど60日版が当たったのが2-3回、90日版は当たらず、という結果になったので、もうちょっとまともなアルゴリズムで組むべきなんじゃないかと思った、という感想。なんでも最初はダウンロードURL が推測可能なモノだったらしく、その手法で90日版をゲットした人たちもいたんじゃないかと思う。さすがにすぐ対策されたみたいだけど。ますますなんのためのスロットなんだか…という気がしてくるよ。
で、実際にインストール、Gmail とかにログインできなくなったので、[設定]-[ネットワークの設定]-[暗号化通信のスキャンをしない] に変更した以外はほとんどデフォルトのままで特に問題なく使えている模様。ウィルススキャン時のCPU 使用率はこんな感じ。前の時よりだいぶ少なくなりました。
「カスペルスキー」 は、さっき書いた、裏でシッカリガッチリガード、でも基本的には寡黙で他のプロセスの邪魔もしないけど、必要に応じて今自分が何をしているのか、キッチリ説明する用意がある、という要求をちゃんと満たしているので、これだよこれ、こういうのを求めていたんだよ!! というわけで試用し始めて2週間くらいですが、とくに問題もないので、1ヶ月後に試用期限が来たら製品版を買う予定。
普通にCD-ROM 版を新規で買うと通常の1ユーザ版で12,800円(税別) とかいう値段だけど、製品化キー1年だとダウンロード販売で4,914円(税込) なのでどう考えてもこれを選ぶべき。デフォルトで2ユーザとか3ユーザでないのはなかなか強気な価格設定ではありますが、基本的に1台にしか入れないのでこれはこれでOK。