NTP を利用してPC の時刻を同期させる

PC の時計ってのはわりとよくずれるものです。少々ずれたところでいいじゃないか、と思われるかも知れませんが、PC でTV 録画予約をしているとか、LAN で繋いだPC にファイルをコピーするとか、メールを送るとか、ずれているとかなり困るケースもあります。
そこで時刻あわせをしよう、ということになるのですが、何にあわせればいいのか。まさかNHK の時報で、ってなアナクロな方法なんかじゃとてもやってられません(BIOS でとりあえずの時刻あわせとかはやるかも)。


せっかくネットに繋がっているのですから、ネット経由で時刻を合わせよう、というのがNTP を使う理由です。インターネット上には標準時刻を提供しているサーバがいくつかあり、ネットワーク的にできるだけ近いところのサーバを使うのがよい、とされています。
NTP の原理などは上記サイト等の説明にお任せするとして、「じわじわと時刻のずれを補正していって正しい時間に近づける」 というのが大きな特徴です。これにより、ログファイルの時間がいきなり巻き戻ったりとかの影響を最小限におさえることができます。
ウチの場合はLinux サーバが常時稼動していますので、まずはこれを上位のNTP サーバと同期させ、そののち、Windows PC をLinux サーバと同期させるのが設定としてスマートっぽいです。
各PC がそれぞれ外部NTP サーバにリクエストを出してしまうと、そのNTP サーバ自体に負荷がかかったり、途中のネットワークが混雑したりして、その結果正確な時刻情報を得られなくなったり、また、LAN 内のPC 間で時刻のずれが起こる可能性がありますので、できるだけ外部NTP には1台だけ同期させておき、後のPC はそれにぶら下げるという構成を取ったほうが良いです。
Linux でのNTP 利用法は、「NTPDの設定 (パソコンおやじ)」 の設定方法がそのまま使えます。追加で説明する余地がないほどです。ありがとうございます。設定完了後、しばらくすると同期し始めていることが確認できると思います。
あとはWindows PC をLinux サーバと時刻同期させます。AdjustPC というのが、サービスとして常駐し、結果をイベントログに残してくれるので、これを使うことにしました。もうちょっとお手軽に、という場合は桜時計 などがよろしいかと。
NTP ではありませんし、しかも英語ですが、Atomic Clock Sync などもあります。ルータやファイヤウォールでNTP のポートが閉ざされている、というような場合に使えるかも。個人的にずっと使っていましたが、精度はビミョウ(ネットワーク的に多分遠いため)ですのでその辺は自己責任で。
(2004/07/08 20:35 追記)
Windows クライアントをActive Directory ドメインに参加させると、ドメインサーバと時刻同期するようになるようです。

(2004/08/23 00:57 追記)
NTP の状態をMRTG で出力するための方法がページの下の方にあります。

(2004/12/03 11:03 追記)

(2005/01/24 00:31 追記)
NTP サーバは出来るだけ福岡大以外のものを指定しましょう に追加記事を書きましたのでご参照ください。
(2005/08/16 23:03 追記)