Windows Home Server 2011 でMac OS X Lion (10.7) 以降用のTime Machine 用バックアップ領域を作る

Dell SC440 にWindows Home Server 日本語版 Power Pack 1 DSP版 を入れてみた : インストール編」、「Dell SC440 にWHS 日本語版 PP 1 DSP版 を入れてみた : WHS Connector ソフトウェア編」 から5年、まぁ大変便利にWHS(Windows Home Server) を使ってきたのですが、流石に最近調子が悪くなってきたので、WHS 2011 にリプレースしました。
...という話はまたにして、今回はタイトルの件。自分用メモを兼ねてこれだけ先に書いときます。
Mac OS X Lion (10.7) 以降、AFP のバージョンが上がって普通のNAS にTime Machine のバックアップが取れなくなりました。


で、WHS の時代はcoLinux でLinux 環境作ってそこにバックアップする、てやり方を使ってました。

割とちょくちょくバックアップ領域が吹っ飛んでくれたりしてバックアップとして有用なのかは不明ですが、自動的にバックアップしてくれるのは便利っちゃー便利でした。ここまで前振り。


この環境をそのまま WHS 2011 に持って行けたら良かったんですが、残念ながらcoLinux は32bit OS 用のみで、64bit 版オンリーなWindows Server 2008 R2 ベースの WHS 2011 も当然64bit なのでインストールすら出来ず。
というわけで、今回は別の方法。

VirtualBox 入れて設定済みアプライアンスファイル(mytimecapsule_11_15_11.ova) インポートして電源入れたら特に設定不要ですぐ使えます。Mac からは"MyTimeCapsule" と認識され、"tmuser"(パスワード同じ) で繋がります。コンソール自体にも同じアカウントでログインできて、root のパスワードは"tmroot" でいけます。まあこのへん気になる人は適当に変更しておくと良いかと。
ただ、Time Machine 用の領域が100GB で、これでは全然足りないので手動で領域を広げます。ここからが本題。
"MyTimeCapsule2-disk2.vmdk" ってのが可変サイズのディスクイメージ(ストレージ) で、デフォルトで100GB 割り当てられてます。手順としてはこのディスクイメージをリサイズ、仮想マシン側で領域切り直してフォーマット、マウント、という手順。
参考にしたのはこちら。

標準の .vmdk ではダメなのでいったん .vdi に変換してから500GB にリサイズ、でまた .vmdk に戻しました。作業自体はコマンドプロンプト(cmd.exe) からやりますが、今回使う"VBoxManage.exe" は標準だと"C:\Program Files\Oracle\VirtualBox" 以下にあるはず。


VBoxManage clonehd MyTimeCapsule2-disk2.vmdk MyTimeCapsule2-disk2.vdi --format VDI
VBoxManage modifyhd MyTimeCapsule2-disk2.vdi --resize 512000
VBoxManage clonehd MyTimeCapsule2-disk2.vdi MyTimeCapsule2-disk2.vmdk --format VMDK

この時、念のため元の.vmdk ファイルをリネームしてバックアップしてましたが、.vmdk に戻すときにエラーになったため、いったん別のフォルダに移動させておいて、後で戻すとかした方が良いようです。
次はVirtualBox のストレージ設定。既存の"MyTimeCapsule2-disk2.vmdk" の割り当てをいったん除去し、リサイズしたものをまた同じように割り当てます(説明手抜き)。
ここまで出来たら仮想PC の電源オン。あとの作業はsudo かroot で。


umount /mnt/MyTimeCapsuleData
/sbin/fdisk /dev/sdb
mkfs.ext4 /dev/sdb1
chmod 777 /mnt/MyTimeCapsuleData
reboot

fdisk は、既存のパーテーションを削除("d") してから新しいパーテーションを作成("n" の後"p" → "1")、最後に"w" で終了。最後に"chmod 777" しておかないとMac からアクセスできなくなるので忘れずに。このままマウントしてもいいんですが、確認もかねてreboot。Mac から見えればOK です。
ここまでうまくいったら、VirtualBox をサービスとして起動する、VBoxVmService の設定をしておけばラクチンです。