さて、VNC 4.0 のRPM ファイルを作ってみる(RHL9 用) の続きです。
インストールは終わったものの、次はどうしたらいいのやら? というわけでいつものグーグル先生に教えを請うて導いて頂きました。まずはLinux 側での作業です。VNC 経由したいユーザで、"/usr/bin/vncserver" を実行、パスワードの設定を求められますので、適当な長さのものを設定します(foo は仮のユーザ名、hoge は仮のサーバ名です)。
[foo@hoge foo]$ /usr/bin/vncserver
You will require a password to access your desktops.
Password:
Verify:
New 'hoge:1 (foo)' desktop is hoge:1
Creating default startup script /home/foo/.vnc/xstartup
Starting applications specified in /home/foo/.vnc/xstartup
Log file is /home/foo/.vnc/hoge:1.log
これでサーバの設定はひとまず終わりなので、次はクライアント。こっちはWindows でやります。またまたRealVNC からWindows 版の client を頂いてきます。特にserver はいらないでしょう。で、ささっとインストール。
ナニも考えずに"VNC Viewer" を起動、"server" には"hoge:5901" と入力。"OK" 押して繋ぐとパスワードの入力を求められるので先ほどのパスワードを。
で、繋がると…とっても殺風景なウィンドウが開くと思います。"twm" という軽いウィンドウマネージャで開くのですが、シンプルすぎてナニをどうしたらいいのか分からないので、ウィンドウマネージャを替えましょうそうしましょう。
とその前に、終わるときは、"VNC Viewer" のウィンドウを普通に閉じた後、
$ vncserver -kill :1
で完全に終了します。逆に言うと上記コマンドをうたない限り、ウィンドウを閉じても設定はそのまま、ってことになります。また繋ぎたい場合はLinux 側で
$ vncserver
とコマンドをうって開始させておきます。いちいちめんどうですが、ひとまずはこれで。
"/home/foo/.vnc/xstartup" がVNC にログインしたときのウィンドウマネージャの設定なので、普段使っているウィンドウマネージャの設定をコピーしてきて入れ替えます。
$ cp /etc/X11/xinit/xinitrc /home/foo/.xinitrc
$ mv /home/foo/.vnc/xstartup /home/foo/.vnc/xstartup.orig
$ ln -s /home/foo/.xinitrc /home/foo/.vnc/xstartup
これでRHL9 の場合だとGNOME でログインできるはずです。
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ここまで、参考にさせて頂いたページ:
- VNCの設定 (Dream-Seed 自宅サーバの解説)
- VNCのインストールと設定 (かのうクリニック)
さて、ここまでで直接接続できることが確認できたので、次はいよいよSSH 経由で繋いでみます。クライアントはPuTTY を使います。既にSSH で接続は出来ているものとします。
PuTTY 設定の[接続]-[SSH]-[トンネル] を開きます。[源ポート] を[15901]、[送り先] を[localhost:5901]、あとはそのままで[追加] し、設定を保存後、接続します。
ウィンドウが開いたら、"VNC Viewer" を開いて"localhost:15901" に接続、パスワードを入力して、うまくいけばデスクトップのウィンドウが開くはずです。これで成功です、たぶん。
ここまでできたら…あとはxinetd 経由で自動実行させればカンペキです。これについてはまた後ほど。