Dell SC440 にWHS 日本語版 PP 1 DSP版 を入れてみた : WHS Connector ソフトウェア編

Dell SC440 にWindows Home Server 日本語版 Power Pack 1 DSP版 を入れてみた : インストール編」 からだいぶ間が開いてしまいましたが、続き。
Windows Home Server の大体の機能は「Windows Home Server Connector ソフトウェア」 からアクセスすることが出来ます。付属のCD をクライアント側のPCにセットし、インストール。最初にLAN 内のWindows Home Server を自動で検索し、見つかればサーバからインストールに必要なファイルをダウンロードする、という流れなのですが、最初はサーバを見つけられず。
セットアップ時にNIC を認識していればおそらく途中でNIC の設定もあったと思うのですが、後で追加したため設定がDHCP のままだったので、適当に固定IP アドレスを設定、あと念のためにhosts ファイルにも記述してようやく見つけてくれました。
こんな仕様じゃちょっと使えない...と思ったものの、別のPC にインストールした際は特にhosts ファイルに書かなくてもきちんと見つけてくれたので、固定IP アドレスにさえしておけばOK そうな感じです。
インストールが終わると、デスクトップに「サーバー上の共有フォルダ」 というショートカットアイコンが作成され、タスクトレイにWindows Home Server コンソールのアイコンが常駐するようになります。このアイコンをダブルクリックするとWindows Home Server コンソールが起動します。こんな感じ。
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内部的にはターミナルサービス(リモートデスクトップ ) を使用しているみたいで、サーバ側でWindows Home Server コンソールを起動するとクライアント側が強制的にログオフさせられるので、1インスタンスのみ起動できるみたいです。
Windows Home Server Connector ソフトウェアをインストールしたPC(最大10台まで) はサーバ側からも認識され、バックアップ対象となります。このバックアップ、スリープか休止状態であれば自動的にクライアントPC を起こしてバックアップを行い、終了後はまたスリープか休止状態に落とす、筈なのですが、バックアップ時に起こしてくれるのは良いものの、終了後もPC 起動しっぱなし、になってます。どこかで設定できる余地もなさげで、謎。
バックアップのPC とは独立して、ユーザを追加することが出来ます。共有フォルダのアクセス制御や、あと外部から接続する際に使うみたいですがこのへんはまだ未テスト。
で、たぶんWindows Home Server の最大のキモと思われるのが、柔軟に追加が出来るHDD 管理。内部のIDE/SATA/SCSI だけでなく、外部のeSATA/USB/IEEE1394 など、Windows 上で認識できるものならなんでもWindows Home Server のストレージ、あるいはバックアップ領域として使用することが出来ます。
Windows Home Server で管理しているストレージは「記憶域ハード ドライブ」 として認識されており、新たな新規HDD を追加すると「非記憶域ハード ドライブ」 として表示されるので、追加を選択。
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追加時に、記憶域容量を増やすか、それともバックアップ領域として使用するかが選択できます。今回は記憶域容量を増やします。
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途中のスクリーンショット撮り忘れましたが、あっという間に使用可能にしてくれます。たぶんクイックフォーマットしかしてないようなので、新品購入したHDD で一度全セクタなめておきたいときは普通にディスクの管理でフォーマットするのがよさげ。ただしフォーマットする際に「GPT ディスク」 にしてしまうとWindows Home Server コンソールから認識できなくなるので、「MBR ディスク」 であることを確認しておいた方がよいです。あと、ディスクの一部のみを記憶域に追加、というのは出来なくて、必ずディスク全域を使用しますので要注意。
追加されるとこんな感じ。ディスク単体での空き領域を意識する必要はなく、あとはOS がよしなにしてくれる、という状態になります。追加されたHDD にはドライブは割り当てられず、"c:\fs" 以下から辿ることが出来ますが、共有フォルダ経由、あるいは"d:\shares" からアクセスする方が安全と思います。
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今度は逆に記憶域から削除し、HDD を取り外す場合。まず、取り外したいHDD のメニューから、削除を選択。
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ウィザードが起動します。このHDD に保存されているファイルを別のHDD に移動させますので、文字通り数時間かかります。また、取り外したいHDD と同容量の空き領域が必要です。
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取り外しが始まるとバックアップとかも出来なくなります。
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で、色々やりくりして今はこんな感じ。詳細は次回に。
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参考。