[はてな] 「ラブプラス」の破壊力強すぎ!!

※この記事ははてなダイアリーから移転したものです。リンク切れなどは(気が向けば)修正するかも。

ラブプラス
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あの「ときめきメモリアル」を出したコナミの新作恋愛シミュレーションゲーム、とか、丹下桜が声優として久しぶりに出てる、とか色々引きはあったんですが、事前情報はあまり熱心には仕入れておらず、また発売日直前に高熱出して寝込んでたり丁度その頃「うみねこのなく頃に」(アニメ→ゲーム) にハマってたり(この話はまた改めて)してたのでまったくスルーで。
時々気にはなってたのだけどやはりamazonが最安だし買うならamazon かなぁと思いつつ、いやほんとに買うの? みたいな迷いもありつつ購入手続きには至らぬまま1ヶ月が経過。ようやく量販店とかでも見かけるようになってきたもののなんかもう勢いがないと買えないなーとか色々言い訳を並べ立ててたのだけどそういえばポイントちょっと貯まってたよなーと思い出し、それならばとついカッとなってJoshin(のリアル店舗)で購入。
既に発売から1ヶ月が経過し、各所でレビューとか感想とかエクストリームラブプラスなどが繰り広げられていますが、後追いながらもその列に並ぶべく、書いてみる。
とそのまえに。4gamer の中のヒトはほんと良い仕事したね!! タイトルからして、ほんと名文です。

「ラブプラス」 というゲームについてのレビューはこのへん。

こちらは声優さんインタビュー。

さらに開発者インタビュー。

さて、「ラブプラス」には確かに「ときメモ」の遺伝子みたいな物を感じるので、まずはその辺から。
「ときメモ」 は、PlayStation 版が出るってんで予約して、出るまでの間にトモダチからオリジナルのPC-Engine CD-ROM^2 版を借りて3人攻略した程度にプレイ、その後PlayStation 版に移行してトータルで軽く100時間以上、確かほぼ全キャラ攻略して、コントローラ握ったまま寝落ち体験するほどにはハマったので、そりゃもー語り尽くせぬ程のアレコレがあるわけなんですが、おそらくそのインパクトが強すぎたのか、スピンオフの「彩のラブソング」とかはプレイしたものの、なぜかその後の「ときメモ2」 以降は全くプレイせず。
ところで、「ときめきメモリアルドラマシリーズ」 をWikipedia で確認したら膨大な情報がまとまっててネットってスゲエ!! と思った。
で、「ときメモ」 が出た当時でも既に似たようなゲームはあふれていて、確か「美少女ゲーム」(この名称はPC向けの18禁ゲームをPC-Engine に移植する際によく使われたような気がするけどどうだろう)てジャンル? の中に「育成モノ」 てのがあったような気がする。「プリンセスメーカー」とか「卒業」とか。
当時は今みたいな、フラグ管理すらなくただ物語を読むだけ、というのは皆無で、一応、RPG なりSLG なり麻雀なりカードゲームなりという形で、何らかのゲーム的なモノが入っていてクリアすると「ご褒美CG」とか「イベント」とかが見られるようになっていた、と思う。
そういうジャンルに向けてあのコナミが恋愛シミュレーションゲームを出すだなんて、軟弱な!! という批判も結構あったんじゃないかと記憶してるけど、フタを開けてみると「非常にゲームとして良くできている、ゲームゲームしたゲーム」で、つまりこの辺が100時間超とかいうちょっと普通じゃないハマり方をした原因。やったことあるヒトは分かると思うけど、詩織狙いで全キャラ出した上で、3年目年明け以降の爆弾処理をこなしながら卒業、無事詩織に告白され...、とかはかなり面白い。というか難易度高すぎるので普通詩織狙いの場合は出来るだけキャラ出さないようにしますよね...ていうかヘルメット出てくるんじゃねえ!! とかなんとか...、このへん、「ラブプラス」 の3人同時攻略にも受け継がれてるようで。
実際、告白されておつきあいが始まるまでの友達パートはときメモのそれを踏襲していて、「ここでこうすることでこうなって...ということはこうすれば...」みたいなサイクルを回しつつパラメータ管理とか考えつつ、イベント起こして最終的には告白されて、というのはほぼ同じ。
もっとも、「ときメモ」はゲーム内3年間という長期間(実時間にして確か6-8時間くらいだったか?) かけるのに対し、「ラブプラス」ではゲーム内で100日以内に告白されないとゲームオーバー、というシステムで、普通にプレイすると多分4時間くらいで「いちおうの」クリアとなり、エンディングが流れます(エンドロールにめたるゆーきの名前が「ない」ことを確認したことをここでも告白しておく)。
「ときメモ」ではここで終了ですが「ラブプラス」はここからが本番。告白されたからにはおつきあいが始まるわけで、その恋人としての日常生活がエンドレス(比喩表現でなく、文字通りの意)で遊べます。DS のカートリッジを稼働させられる機械がある限り、ほんとに死ぬまで遊べるかも...。
「恋人モード」にはリアルワールドの実時間とDS 内時間が完全にリンクする「リアルタイムモード」と、「友達モード」と同様、実時間に関係なく時間が流れていく「スキップモード」があるわけですが、実はこの「リアルタイムモード」がネックで購入に踏み切れなかったのでした。
いやなんかネットゲームとか360 のco-op ならネットの向こうにリアルなヒトがいるのでいいんですが、普通のゲームに実時間を左右されたくない、というなんかよく分からないけど強い抵抗感があったのと、そういう遊びに拒否感がある以上、すぐ飽きるのではないか、楽しめないんじゃないかと思ってたわけですが全くそんなことはなかったぜ。正直なめとった。ここらへん引っかかって購入を躊躇ってるヒトは実時間を気にせず自由に遊べるので安心して買うといいと思うよ!!
「スキップモード」で流しててもこの破壊力、「リアルタイムモード」で完全に実生活にリンクさせたら一体どのようなことになるのやら...というくらいヤヴァいですこれ。この部分だけiPhone で出したら現実世界に戻って来られなくなるヒト続出すると思う。
性格的なモノもあるのかもですが、イベント豊富で仲良くなるまでのドキドキを楽しめる「友達モード」に対し、告白後の「恋人モード」 は基本的に告白された子とのおつきあいがあるだけで、嫉妬とか起伏とかそういうのがなくてちょっと物足りないかも、と思ったり。
告白される以前の「友達モード」で2人、3人同時攻略を仕掛けると特別な嫉妬イベントが見られたりします。たとえばこんなの。ついったーから抜粋。


嫉妬イベントとかカップル崩壊の危機とか、それはそれで面白い気もしますが、とりあえず今回は彼氏力を上げて展望台とか美術館とか所構わずすきなだけ彼女とイチャイチャすると良いと思うよ!! というコンセプトだと思われますのでそれに乗っかるのが正解と。
しかし彼女とデートするためには彼氏力を上げないといけなくて(でないとデートの約束すら取り付けられない)、彼氏力を上げるために日々勉学に励み、体も鍛え、音楽や美術は言うに及ばず、バイトもきっちりこなし、趣味やオシャレにも手を抜かず、一人でデートスポットを開拓し...と大変やることが多くてどう見てもリア充です(略)。で、折角上げた彼氏力も、デートが終わるとガタ落ちとか、彼氏やるのも大変なようです。というかほんと大変な努力家ですよ、彼は(他人事のように)。
ゲームとしての攻略情報はこの辺。必要なモノは大体あるかと。特にデートスポットの開拓は手探りではかなり遠回りになるので、積極的に活用した方が良いと思います。

と、ここまで、買うかどうか迷ってるヒト向けに冷静さを装って書いてみたつもり。たぶん購入を悩んでる時点で、興味はあるって事だから買えばおそらく楽しめる筈。単に流行ってるから、というだけでなく、「攻略しがいのあるゲーム」として良くできてると思うので、オススメです。
事前の情報は全く仕入れていなかったため3人の登場人物に対しても特に思い入れはなくフラットだったので、成り行き任せで気楽にプレイしてみた。結果、凛子は(デレたらものすごい破壊力らしいけど)なんか普通に感じ悪い子だよなーとか思ってちょっと疎遠にしつつ、愛花のちょっと世間ズレたところとそれを弁解する必死さのギャップ、寧々さんのお姉さんっぽいところに徐々に惹かれていって上に書いたようなプチ修羅場イベントが発生したりもしつつ、なんだかんだで72日目に寧々さんに告白されたのでした。
それにしても、「ときメモ」 だとまず電話番号をゲットして...なんてやってたわけですが時既に21世紀ともなれば主な連絡手段がメールになるのは道理ですよね。いや時のたつのは早いよね...。「お兄ちゃーん、電話ー」 とか遠い過去の話ですね、えぇ。
メールは朝と夜に1回ずつしか送ることが出来ないけど、既にメールを送信していても相手からのメールには返信が可能。ただ返信もメール送信とみなされるので、どうしてもこちらからメールを送りたければ誰かからメールが来る前に意中の相手にメールを送る必要があったりするのがアツい。あと3人から同時にメールが来たりとか、こちらからメールを送って返信が来るまでの「間」 とか実に絶妙で妙にリアル。あとこのシステムでいきなり20通くらいメールがきてプチストーカーの恐怖、とかは...コンセプトが違うか。でも「ときメモ」の館林見晴とかそういうキャラだったよな...。
まだ付き合う前の寧々さんは色々無理してるところがあったり思い悩んだり嫉妬したりとか色々あった(この辺のイベントの作りもリアルだわー)んだけど付き合いだしてからはそういう意味ではだいぶ落ち着いてしまい、ある意味淡々とおつきあいが進行しているような感じですが登下校の会話とか、いくつかの話題が続き物になっていて(こないだの○○の話だけど、とかが何種類かある)抜かりがないです。なんかホントにリアル。今はラブラブだけどいずれその思いの強さが重さになって...とか思ったりせずに楽しむが吉です。
そういえば「ラブプラス」は名前もきっちりしゃべってくれて、しかも非常に自然なので「ときメモ2」 に搭載された音声合成システムの発展系なんかと思ってたんですが実際は一つ一つ名前を収録したそうで...。なんという正攻法かつ力業。
で、おそらくこのゲーム最大のポイント、周囲の人目(2重の意味で)を気にしつつタッチペンを駆使したスキンシップは(あまり多くは語りませんが)破壊力抜群でヤヴァいです。
言葉にするのは大変こっぱずかしいので、動画など。なんかもうエラいことになってますが「ゲームの攻略動画」として非常に参考になりました。イヤほんとに。

CERO C (15歳以上) はダテじゃないですね。
あと2台以上のDS(とラブプラス) を用意すると彼女通信てのが出来るようになるんですがその動画。日本始まりすぎ!!

なんかこー、日々の生活を淡々とこなすだけで乾いてるよなー潤い欲しいよなーみたいなニーズにはガッチリ掴んで離さないぐらいの強さがあるのでオススメです。もちろん既婚者や彼女持ちの方も、「あの頃はよかった」的に楽しめるかも知れず、あるいはそこに具象化された、理想の彼女を見つけてしまったがために実生活崩壊の危機にさらされるやも知れませんがその辺は自己責任で!!
なんというか、なんかちょっとヒトに優しくなれるようになるかもしれません。いやホントに。と同時にこういう高校生活送ってみたかったよなーとか甘じょっぱい(甘酸っぱい)。高校は是非共学に行くべきだと思いますね、えぇ!!
小島秀夫も「僕も"このゲームがあるから明日も早起きしてがんばろう!"と思えるようなものを作りたい。」と大絶賛してて、この人はこういうことをちゃんと言うからすげーよなーとか思ったり(「ときめきメモリアルドラマシリーズ」は「ポリスノーツ」のシステムを流用して製作され、そして「ポリスノーツ」より低予算なのに売り上げが良かった、とかあったと記憶)。

「ラブプラス」にはマイクで彼女に話しかける、という大変こっぱずかしいモードがあるんですが、DS内蔵マイクだとあんまり感度が良くないようなのでイヤホンマイク買ったら試してみる。
ニンテンドーDSシリーズ専用 イヤホンマイク
B000GUFWZM
あと関連商品。
ラブプラス公式ガイド (KONAMI OFFICIAL BOOKS) [単行本(ソフトカバー)]
4861552575
永遠ダイアリー [Maxi]
B002FLIKUE
ゲーマガ 2009年 11月号 [雑誌] [雑誌]
B002ON0J5C
今DSLite でやってるんですがなんかDSi 欲しいなー...とか思い出してきたり。かなりヤヴァいです。