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ちょっと気になっていたので、下と同じくとらのあなで確保。新書サイズでこの分厚さとは、京極夏彦のために講談社が開発した(らしい)製本技術が惜しみなく投入されていますね。もうちょっと大きい本を想像していたのと、それに反抗するかのような分厚さにびっくりしたので、適当に言ってみた。
内容はこのへんで確認→講談社BOOK倶楽部:ファウスト 2008 SUMMER Vol.7
なんか、色々と押さえておいた方がよさそうなのがいっぱい載っているのだけど、とりあえずひぐらし関係を最優先で。
インタビュアーに渡辺浩弐を持ってきたり、TYPE MOONの奈須きのこと対談したり、ここの編集長はなかなかに野心的ですね。なのでちょっとナナメに読んでいたのだけど、最後の最後でかなり真摯に考えていることが分かったので、とりあえず支持。
最近は同人からblogまで、カネになりそうなところに皆でよってたかって飛びついて食い荒らすような流れみたいなのがあるような気がするし、是非「そうならないように」がんばって欲しいです。
と、話がそれた。「人間が怖い」ってのは、話としては分かるんだけどなんかピンとこなくて、それは個人的な思いとして怖いのがデフォルトで、そこをどうにかこうにかして日々生きてるんで、そう思うのかもしれないけど。あと、「今の若い人は...」的な言葉が多いのがやや気になった。おそらく同年代くらいだろうし、言いたいことはよく分かる(気がする)。
前半のギャルゲーフォーマットは日常と非日常の対比というだけでなく、平和な世界の舞台を突如ひっくり返してしまう「恐怖」を演出する悪意に他ならなくて、それは凄くうまく行ってると思う。
あと、雛見沢連続殺人事件の「犯人」を推定するのではなく、「雛見沢村の行動原理を明らかにする」のが勝利条件らしいというのが分かったのがかなり収穫。考え方変えないといけないね。
ずーっと考え続けていると脳が疲れてくるので、2週目メモ取りの旅はこの数週間頓挫したっきりになっているのだけど、早々に再開せねば。
そうそう「夢オチもない」とのことなので、時間を投資する価値はありそう。