「バタフライ・エフェクト」 観てきた

超映画批評のヒトがこれまでにない高得点を付けていたので、気になり、観てきました。こないだ始まったばかりなのにもう今週で上映終わりです。ほどなくDVD も出るだろうから、観に行く時間がない場合はDVD 待ちでも良いかも。というか早くDVD 出して欲しいです。も一度みたい。
できることなら、関連情報も一切見ずに、フラットな気持ちで観た方が楽しめるかも。とりあえず観ておいて損はない傑作だと思います。良質な脚本が不足しているとか言われているハリウッド映画ですが、なんのなんの、まだまだこんなのを作れる底力があるのは凄いよね、と思いました。
というわけで、以下はネタバレ。


「もし、今の意識を保ったままあの時に戻ることが出来たら」 という、誰しもが抱くであろう、普遍的な想いをここまで緻密に組み上げた力量は素晴らしいの一言です。いきなり包丁を持っていたり、父親に首を絞められたり、ショッキングではあります。意識が途切れるのに合わせて、映画のフィルムもぶった切られたようになるため、最初の方はややストレスがあるかも。
自分が書いた過去の日記を媒介にして、当時の自分の意識に戻る、というのはきわめて秀逸なアイディアです。過去を変えることで現在の自分も変わってしまう…、というのは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」 にもあった、タイムトラベルものに必ずついて回る、タイムパラドックスですね。「自分が生きている時間」 に戻ってきた時に空白の時間の記憶を急速に埋める演出とか、よかったです。あぁ、過去に戻る時の文字がぶれる演出もね。
最終的には、「切ないラスト」 ということになるのですが、これには当初予定されていたラストシーン、ディレクターズカット版というのが存在するそうです。DVD 熱烈希望なのはこっちを観てみたいのもあるからなのです。救いのないラストのようですが。
ところで、こういうタイムパラドックスネタということで、ギャルゲーとかに応用例が出てくるかもですね。観ている途中でも、「プリズマティカリゼーション」 なんかがすこしチラついて見えたかも。あと、「ひぐらしのなく頃に」 の謎を解くヒントを思いついたかも。見当違いかも。