地上デジタル放送の「県域放送」 の縛りに愕然

ついこないだ、それまで使っていたTV が寿命となり、デジタル放送対応のTV に買い換えました。それと共にCATV もデジタル契約に切り替えたので自宅でデジタル放送が楽しめるようになりました。当初は地上デジタルもCATV のSTB 経由でないと見られなかったのですが、12月から地上デジタル放送がパススルー送信されるようになったので早速TV 単体で地上デジタル放送を見られるように設定したところ、驚愕の事実が明らかになったのでメモってみる。
といっても、「単に自分が知らなかっただけで、前からそうだった」 という話なのだけど。
まずは、以下のページの一番下のほうをご覧ください。

これは近畿地方での情報ですが、基本的に、地上デジタル放送でのチャンネルはNHK総合 + NHK教育 + 民放(VHF) + 県域民放(UHF) となっているようです。問題は、「県域放送局は各府県1局しか見られない」 ということ。つまり、大阪府に住んでいる人は兵庫県の県域放送局であるサンテレビジョンの番組を見ることはできず、逆に兵庫県に住んでいる人が大阪府の県域放送局であるテレビ大阪の番組を見ることが出来ない、ということを意味しています。
これまでのアナログ放送では複数の県域放送局の番組を見られることが当たり前だったわけですが、実はこれまでが「想定外」 だったようで。地上デジタルの場合送信する電波を細かく制御することが出来るので県外には電波を送らないように出来るらしいです。
でもCATV のSTB 経由では問題なく見られていたわけで、どういうことかと調べてみたらどうやらCATV 会社がサービスとして「区域外再送信」 をやっていた、ということみたい。で、パススルーで受信した場合は見られませんよ、ということらしい。
以下調べた資料とか。

「そもそもこれまでが間違っていたわけで、これからが本来のカタチだ」 と言う主張は、それはそうなのかもしれないけど、もっと単純に、アナログ → デジタル で見られるチャンネル数が減りました、ってんじゃ移行のメリットがないような。
というわけで、上記のTV とは別のTV で、パススルーでの上デジタル放送を受信し、別途BS/CS アンテナ立ててBS デジタルを見る、という計画は大きく崩れ去り、CATV のSTB もう1台追加契約したらいいんじゃない? という結論になってしまった。その方が安上がりではあるんだけど、なんか残念。